お友達の声がちょっと大きく聞こえるだけで、耳を塞いでしまう。
席替えや時間割の変更があると、パニックになって涙が止まらなくなる。
そんな、少しだけ周りより「敏感でデリケートな個性」を持つわが子を小学校に通わせていると、毎日がヒヤヒヤの連続ですよね。
「今日も学校で、お友達とトラブルになっていないかな?」
「担任の先生に迷惑をかけて、困らせていないかな?」
放課後、玄関のチャイムが鳴るまで、どこか落ち着かない気持ちで過ごしているママも多いのではないでしょうか。
私も毎日そんな不安を抱えては、連絡帳を抱きしめるようにして悩んでいたママの一人でした。
わが子の「苦手なこと」を担任の先生に理解してほしいけれど、一歩間違えれば「わがままな親」「モンスターペアレント」だと思われてしまうのではないかと、本当に怖かったのです。
でも、伝え方のコツさえ掴めば、連絡帳は担任の先生とママを繋ぐ最強の架け橋になります。
今、一人で抱え込んで泣きそうなあなたへ、小学校の先生にしっかり伝わり、しかも信頼関係が深まる「スマートな伝え方」を先輩ママの視点から定期的にお届けしますね。
まずは知りたい!小学校の担任の先生に「わが子の苦手なこと」を伝える基本マナー
新学期が始まると、お世話になる担任の先生がどんな方なのか、ママも子供もドキドキするものです。
特に、集団行動が苦手だったり、予定の変更があると不安になってしまったりするデリケートなタイプのお子さんを持つママにとって、最初の「伝え方」はこれからの1年を左右する大きな分岐点になります。
ここで最も大切なのは、先生を「敵」や「監視役」にするのではなく、「一緒にわが子の成長を見守るパートナー」としてお迎えする意識を持つことです。
連絡帳は、限られた小さなスペースでやり取りをするツールですから、感情的な言葉や、一方的な「こうしてください」という要求ばかりを詰め込んでしまうと、先生側も「どう対応すればいいのだろう」と身構えてしまいます。
先生も毎日、たくさんの子供たちを一人で見ているため、ただ「うちの子は〇〇が苦手です」と書くだけでは、具体的なサポート方法までイメージが湧きません。
そこで、小学校の連絡帳を使う際は、「現状の様子(事実)」+「家庭での効果的な対応法」+「先生への協力の依頼」という3つのステップを意識して書くのがスマートです。
この書き方を意識するだけで、担任の先生の受け止め方は劇的に変わります。
「このお母さんは、学校の状況も配慮した上で、具体的に協力し合おうとしてくれているんだな」と感じてもらえるのです。
モンスターペアレントと思われるのを防ぐ最大の秘訣は、親側の「要求」を押し付けるのではなく、先生と一緒に「解決策をシェアする」という謙虚で協力的な姿勢を見せることに他なりません。
専門の発達検査(WISC)の結果がある場合の具体的でスマートな連絡帳での伝え方
もし、お子さんが専門機関で発達検査(WISCなど)を受け、特性の凹凸や個性の傾向が数値として分かっている場合は、それを担任の先生に共有するのが一番スムーズな近道です。
実は、学校の先生方にとっても、客観的なデータや専門家の意見がある方が、具体的な支援の計画を立てやすいため非常に助かるのが本音なのです。
ただし、検査結果の用紙をそのまま「はい、これです」と渡すだけでは、先生もどこをどう読めばいいのか迷ってしまいます。
ここで効果的な連絡帳での伝え方は、検査結果の数値を細かく書くことではなく、「検査から分かった、わが子が苦手なこと」と「専門の先生に教わった具体的な対処法」をギュッと要約して伝えることです。
例えば、以下のように連絡帳に書いてみるのはいかがでしょうか。
「いつも温かいご指導をありがとうございます。
実は先日、専門機関での個性のバランスを調べる検査を受けまして、耳から入る情報の処理が少し苦手な反面、目で見る情報にはとても強いという特徴が分かりました。
専門の先生からは、『口頭だけでなく、黒板に予定を書いてもらうと安心できる』とアドバイスをいただきました。
学校でも、もし可能でしたら、指示をされる際に少しだけ黒板にメモを書いていただけると、本人が迷わずに動けるかと思います。
お忙しいところ恐縮ですが、ご無理のない範囲でご協力いただけますと幸いです。」
このように、「専門家の知恵を借りた、家庭でも実践している工夫」として提示すると、先生も「なるほど、それならクラスの全体指導の中でも取り入れやすいな」と納得しやすくなります。
科学的な根拠や具体的な対策がセットになっているため、先生も迷わずに次の日からサポートを実行できるのです。
検査を受けていない子でも大丈夫!「苦手なこと・得意なこと・癇癪スイッチ」整理術
「うちはまだ専門的な検査を受けていないし、そこまで大ごとにはしたくないけれど、でも明らかに他の子と違って苦手なことが多くて心配…」というママもたくさんいますよね。
検査を受けていなくても、学校生活をスムーズに送るための「わが子の取扱説明書」は十分に作ることができます。
まずは、ママの頭の中にある「心配事」を整理して、連絡帳に書くためのメモを作成してみましょう。
整理すべきポイントは、以下の4つだけです。
- 【苦手なこと】(例:急な時間割の変更や、新しい場所へ行くことが苦手)
- 【得意なこと・好きなこと】(例:絵を描くこと、お友達の手伝いをすること)
- 【癇癪(かんしゃく)スイッチ・不安が高まるポイント】(例:周りの声が騒がしくなると、パニックになり耳を塞ぐ)
- 【家で行っている効果的な対応法の希望】(例:パニックになりそうな時は、一度静かな廊下や保健室で深呼吸をすると落ち着く)
これらをノートに書き出したら、連絡帳には、できるだけポジティブな要素(得意なこと)も交えながら伝えるのがポイントです。
苦手なことばかりをズラリと並べられると、先生も「対応が難しそうな子だな」と構えてしまいますが、得意なことも知っておくことで、「あ、この場面では活躍させて自信を持たせてあげよう」と、前向きな指導に繋げやすくなります。
例えば、「予定の変更があるとパニック(かんしゃく)になりやすいのですが、事前に『5分後にこれをやるよ』と声をかけておくと、すんなり気持ちを切り替えられます」といったように、『こうすればこの子は輝きます、落ち着きます』という肯定的な対応法の希望として伝えるよう工夫してみてくださいね。
【事例紹介】お友達の体が当たると「殴られた」と感じる感覚過敏な子への寄り添い方
ここからは、私のフォロワーのママさんたちのリアルな体験談の中でも、特に「小学校の担任の先生に伝えるのが難しかった」という事例をご紹介します。
わが子には、少し肌の感覚が過敏なところがあり、お友達の腕や肩がちょっと当たっただけでも「痛い!強く殴られた!」と過剰に受け止めてしまう、いわゆる「被害妄想」のような受け取り方の癖がありました。
本人にとっては本当に痛くて攻撃されたと感じているのですが、周りから見れば「ただの軽い接触」なので、お友達との間でよく大きなトラブルになってしまっていたのです。
このことを担任の先生に伝える時、ママはとても悩みました。
ただ「うちの子はお友達に当たられただけで大騒ぎします」と書くだけでは、単にわがままを言っているクレーマーだと思われかねないからです。
そこでママは、連絡帳を使ってこのように丁寧に伝え方を工夫しました。
「いつも子供たちを優しく見守ってくださりありがとうございます。
わが子は肌の感覚が少し敏感なところがあり、お友達の体が軽く当たっただけでも、本人の体感としては『強く叩かれた』と感じてしまうことがあるようです。
もし学校でそのようなトラブルが起きた際は、お手数ですが、まずは本人の『痛かったね、怖かったね』という言い分を一度否定せずに聞いていただき、心が落ち着いてから『今のはわざとじゃなくて、手が当たっちゃったんだよ』と、周りの状況を説明していただけると、スムーズに納得しやすいようです。
お忙しい中で恐縮ですが、お友達との関係を穏やかに保つため、ご指導の参考にしていただけますと幸いです。」
この連絡帳を受け取った担任の先生は、その子の特性をすぐに理解し、トラブルの際も頭ごなしに怒るのではなく、まずはしっかりと本人の感情を受け止める関わり方をしてくれるようになりました。
結果として、その子は「先生は分かってくれる」という絶対的な安心感を得ることができ、お友達との大きな衝突も劇的に減っていったそうです。
先生はわが子を一緒に育てる最高のパートナー!ママの心が軽くなる魔法の連絡帳
ここまで、連絡帳を使った小学校の担任の先生への「伝え方」についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
毎日、連絡帳を書く前に何十分も悩み、スマホの画面とにらめっこしながら文面を推敲していたママも、少しだけ肩の力が抜けましたか?
不安な気持ちが先行すると、どうしても「先生、ちゃんとやってくれるかしら」と疑心暗鬼になってしまうこともありますよね。
でも、先生も私たち親と同じように、「子どもたちに学校生活を楽しんでほしい、元気に成長してほしい」と心から願う、愛情を持った一人の人間です。
連絡帳は、先生を味方につけ、わが子の学校での「安心な居場所」を一緒に作り上げていくための、最高に温かいコミュニケーションツールなのです。
完璧に書こうとしなくても大丈夫です。
「いつもありがとうございます」という感謝の気持ちと、「一緒にがんばりましょう」という前向きな姿勢が伝われば、先生は必ずあなたの力になってくれます。
今日から、あなたの書く連絡帳が、優しさに満ちた「お守り」となって、わが子と先生、そしてママ自身の毎日をキラキラと輝かせてくれることを、心から応援しています。

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