国内旅行はもちろん、海外旅行に行く際にも機会があれば一度は利用してみたいビジネスクラス。
普段から乗り慣れている人は0歳から子連れでビジネスクラスを利用しています。
私のような庶民にはビジネスクラス何て憧れでしかないわ。
子連れでビジネスクラスに搭乗することに対して反対意見が多いですが、それを理解したうえで利用するのなら、「非常識」でも「マナー違反」でもないと思います。
マイル特典や頑張って貯めた貯金を奮発して子連れでビジネスクラスに乗る事を考えている人に、世の中の「意見」をまとめてみました。
目次
幼児連れのビジネスクラス利用のメリット・デメリット
ビジネスクラスを子連れで利用するからこそのメリットを一番にお伝えします。
- チェックイン専用カウンター
- 保安検査優先レーン
- ラウンジ利用
- 手荷物を早く受け取れる
などは子連れで行列に長時間並ぶことを考えるとかなりのメリットです。
また機内では
- 前の席を蹴ったり揺らす心配がない、テーブルに頭をぶつけない
- 前後のスペースに余裕があり荷物スペースが多い
- CAさんが多く目が届きやすい
などエコノミークラスよりもゆったりと構えられるメリットがあります。
幼児連れのビジネスクラス利用のデメリット
デメリットを挙げるとすれば、
- エコノミークラスでは子連れが多く、一人だけ目立つことが少ない
- 子ども(座席)との距離が近い
でしょうか。
ビジネスクラスは「子どもは遠慮願いたい」と言う雰囲気があるのに対し、エコノミークラスは子連れ容認な感じ(むしろ子どもイヤな人はビジネスに乗れって風潮)なので、気持ち的には楽かも知れません。
ビジネスクラスは席一つ一つがプライバシーを確保するために独立しているため、子どもが小さい場合には注意が必要です。
「ビジネスクラス子連れは迷惑」の理由
ではなぜ「ビジネスクラスを子連れで利用するのは迷惑」だと思われているのでしょうか?
それは「ビジネスクラスを利用する」理由にあると考えられます。
- ビジネスのため(機内でも仕事をする)
- くつろぐため(静かに休息したい)
- 一生に一度の記念に奮発
- マイルの特典やアップグレード
など、ビジネネスクラスに乗っている理由は人それぞれです。
わざわざ高い料金を支払って「ビジネスクラス」を利用しているのに、それ(思い描いていた環境)が実現できなかったことから出てくる感情(クレーム)なのでしょう。
これは意外にも子ども育児経験がある親でも同意見(子連れは遠慮して欲しい)が多かったです。
ビジネス利用者の本音として
- 近くに子ども発見、ハズレだ
- うるさいな、静かにさせてよ
- うろうろしないで
- 寝かせてよ
- 子ども泣き止ませて
と言う声が多いです。
クレームの原因は子どもを放置している親の態度がほとんどですね。
泣いている赤ちゃんは飛行機の迷惑な客?
赤ちゃんに対してネガティブな意見は日本だけなのかと思いましたが、そうでもないようです。
アメリカが行った調査によると飛行機の迷惑な客には、
- 第1位:後ろからシートを蹴る
- 第2位:子供の面倒を見ない親
- 第3位:香水がきつい客(体臭も含む)
- 持ち込み荷物が多い客
などがランクインしています。
ここで注目して欲しいのは、迷惑だと思われているのは「泣いている赤ちゃん」ではなく、「子供の面倒を見ない親」だということです。
海外(アメリカ)ではもっと寛容だと勝手に思ってたけど、世界に共通するものがあるようね。
しかし、ビジネスクラスで毛嫌いされている人は子どもに限った事ではありません。
- イビキがうるさい
- 態度が大きい、怒鳴る
- くしゃみ・咳が大きくてドキッとする
- 酔っぱらっている
- 大人同士の会話の声が大きい
など、大人でも迷惑な客はたくさんいるのです。
騒音に関してはビジネスクラス座席にあるノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンを利用すれば少しは防ぐことが出来そうね。
学生の頃に妹とアメリカに行ったとき、後ろの座席の人(中国人)の会話がうるさい。席を立つ度に私のヘッド部分を持つので揺れる、髪の毛を引っ張られる。ですごく嫌な思いをしました。
CAさんに言ったけど注意してくれなかった気がします。
今なら席を変わるなりもっときちんと対処してもらうけど、学生の頃は勇気がなかったわ。
直接相手に言ってしまうとトラブルになりかねないので、CAさんに相談してみましょう。
座席が空いていれば移動させてもらえることもありますよ。
子連れビジネスクラス利用は非常識?ビジネスクラスを利用した私の意見
私は一度だけ親の計らいで、ハワイ便ビジネスクラスを利用しましたが(マイルでアップグレード)、4人家族が近くになりました
まだ新婚で子どもがいなかったので、その家族に対してリッチで羨ましいなぐらいにしか思っていませんでした。
そんな事より初めてのビジネスクラスにドキドキワクワクしていたのです。
いつもよりちょっと広い座席、いつもと違う食事、あとはゆっくり眠るだけ・・・と思っていた時に子どもが泣き始めました。
そのフライトでは「パパが子どもを見る」と約束をしていたのでしょうか。
ママは一切関与せず無視しています。
パパがあやしはしますが、すぐにグズり出します。
うっ・・・寝たいのに声が気になって眠れない(私は光や音があると眠れないタイプです)。
ママはこうなる事が分かってて「ビジネスはイヤだ、ビジネスに乗るなら私は一切子どもの相手はしない!」とでも言ってたのでしょうか。勝手に妄想が膨らみます。
うーん。そうは言っても(言ってないけど)ママも手伝って泣き止ませてほしいなぁ。(モヤモヤ・イライラ)
そんな感情があふれ出てきた時にCAさんが、英語で何か言いました。
そこでようやくパパが泣き止ませようと子供を抱いて立ちあがりました。
いやいや、遅いやろ。とも思ったけど、注意してくれたCAさんのお陰でスッキリ。
自分の体験談を振り返ってもやはり、「子供の面倒を見ない親」に対して不満を抱いています。
一生に一度だと思ってめちゃくちゃ期待して乗っているだけに悔しさがエコノミー利用時よりも多いのは紛れもない事実です。
会話する機会があれば「可愛いですね、何歳ですか、お利口さんですね」ぐらいの世間話は誰でもするでしょう。
周りの人に優しくされたり直接文句を言われなかったことで、勘違いしている方も少なくないようです。
子どもは泣くのは仕方ない、子供は騒いでも仕方ない、そう思っている方は今回の利用は避けたほうが良いかもしれません。
ビジネスクラスでもファーストクラスでも、子どもであれ赤ちゃんであれ搭乗する権利があります。
飛行機に搭乗している客も子どもは泣くのは仕方ない、子供は騒いでも仕方ないとは思っています。
でもそれが当然ではなく、他の客に迷惑をかけないようにするのが親の務めです。
自分の子どもは可愛いが故に甘く見えてしまいますが、他人の子は他人の子。
子どもがいる私でも近くに「騒がしい子ども」がいると正直ハズレだなと思いますし、咳払いの大きなおじさんにも心底腹が立つし、やっと子どもが寝てくれて自分が寝れる状況で修学旅行の高校生が騒いでいたら迷惑だと思うでしょう。
逆に子どもが静かにしていたり、泣いていてもママが一生懸命あやしていたら迷惑だなんて思いませんし、むしろお利口さんだね、頑張ってるねと思います。
機内での過ごし方はこの記事で紹介しているので参考にしてください。
エコノミーに搭乗した時ですが隣にとても身体の大きい外国人男性が座ったことがありました。
日本からアメリカの長時間フライトで男性が窓側だったため、通路に出る際に私の自前イヤホンが破損。
トイレで席を立つ度に私は座席と彼のお尻のサンドイッチ。。。
身体大きいなら通路側の席にしてと思っちゃいました。
「子連れ」=迷惑ではないのです。
私が数十回、飛行機に乗っている中で迷惑だと思った客のほとんどが大人でした。
ママにだって気分転換や休息は必要ですし、行かなければならない理由があったり、帰国のために利用していることもあると思います。
子ども連れの親だけでなく、周りもお互いに「背景を考慮」する事ができれば飛行機だけに限らず、電車もバスもレストランも世の中もっと過ごしやすくなるのではないでしょうか。
なぜ子供は飛行機で泣いてしまうのか?
ネットでは飛行機で子どもが泣くのは気圧の変化で耳が痛くなるからだと思われている方(特に子どものいらっしゃらない方)が多いようですが、私の経験からするに子どもが飛行機で泣く原因は「耳が痛い」だけではないです。
私が子どもと一緒に飛行機に乗ってきて実際に見て感じた、子どもが泣く理由について述べるよ。
- 一人で席に座ってシートベルトをするのが嫌
- じっとしていられない、動きたい
- 消灯(暗闇)が怖い
- お腹が減った
- ミルクでお腹が張って痛い
- 耳が痛い
- 眠たい
- 退屈すぎる
まだ座席は必要ない乳幼児ならずっと抱っこできるので良いですが、国際線なら2歳から一人で座ってシートベルトを着用する必要がありますよね。
離陸までお膝で抱っこしていた子を座席に一人で座らせるのがまず難しいです。
2歳になってすぐなら、言って聞かせることも大きい子より難しく、より難易度が高そうですね。
上の子は飛行機に乗ってそうそう眠りの体勢に入りましたが、離陸時は横になるのはNG、肘当てを下げて座った状態でシートベルトを締めるよう言われてかなり不機嫌になっていました。
下の子が2歳未満の時は、眠い時は縦抱きで肩に頭を乗せないとダメでしたが、離陸時は膝に座らせてベルトをする必要があります。
眠たいのに座らされて眠ることができなくて泣くのも容易に想像できます。
眠りから目覚めただけで意味もなく毎回泣く子もいますしね。(上の子がそうでした)
飛行機で眠るように仕向けて調節していてもこのような事態になることもあります。
前の席を蹴ったり、テーブルに手をついて体重をかけたりしないように注意しますが、行動も制限されだんだん機嫌も悪くなってきます。
動きたい盛りの年ごろの子にあの狭い空間でじっとしているのも苦痛ですね。
だったら乗るなと言う意見もありますが、公共交通機関なんだから乗るななんて意見は論外です。
(ビジネスクラスは遠慮して欲しいと言う意見はちょっと分かります)
子どもが泣く理由はビジネスクラス・エコノミークラス関係ありませんので色々なシチュエーションを考えて準備しておきましょう。
子どもとビジネスクラスを利用する際の注意点
ビジネスクラスでもエコノミークラスでも、子どもが騒いだりしないように親が配慮する場面では共通しますが、ビジネスクラスではそれに加えて座席選びを慎重にする必要があります。
シートマップ上では隣り合わせの座席でも仕切りが高く個室のようになっており、行き来はもちろん覗くことも出来ない場合があり、通路を挟んだ席を取った方が良いことがあります。
機種によっては中央2シートの仕切りが電動で下がって通路側のドアを閉めれば広い個室空間が作れるものもあります。
小さい子は特に親の顔が見えないと不安になってしまうので、機種と座席をしっかり選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ビジネスクラスもエコノミークラスにも共通するのは「子どもを放置しない」と言う事ですね。
子どもを一生懸命にあやしたり、きちんと対処していれば良いのです。
もし私が次に利用できる機会があるならば、私もゆっくりしたいし、せっかくなら子どもたちにも贅沢を味わってほしいので(貧乏性の考え方ですね)、少なくとも下の子が小学生になって騒がないと約束できるようになってからにするでしょう。
ビジネスクラスでは私のように期待している人がいる分、風当たりが強くなるのは事実ですが、利用するメリットもあります。
世間の意見と私の考えをまとめてビジネスクラスに乗る条件を勝手に作ってみました。
- 子供は泣いて当たり前、騒いで当たり前と思っているならビジネスクラスに乗らない ×
- ヒザ上で過ごせる月齢まではOK 〇
- 孤立した一人の座席に隔離された状態でも一人で大人しく座って食事など全て自分でできる年齢になればOK 〇
- どんな事情があるにせよ(夫婦喧嘩していたとしても)子供を放置せず必ず最後まで面倒を見る
2歳~5歳ぐらいまでは一人で座る必要があるにも関わらず、食事やモニターの操作など親に頼らなければならない面も多いので、エコノミー利用をおすすめします。